ナイフの選び方を解説!カッコいい相棒を見つけよう!

アウトドア活動においてナイフは、多くの場合必要不可欠な道具の1つとなります。

キャンプ、釣り、狩猟などのアウトドア活動において、ナイフは食材のカット薪割りロープのカットなど多岐にわたる用途で使用されます。

しかし、ナイフを選ぶ際には、用途材質などを考慮して慎重に決定する必要があります。

この記事では、キャンプの時に使える相棒を見つけるお手伝いをさせていただきたいと思います!

それでは、最後までどうぞよろしくお願いします。

ナイフの種類と用途は?

まず、ナイフの用途を考慮する必要があります。

ナイフには、様々な形状大きさがあり、それぞれ異なる目的に適しています。

焚き火の際に使うナイフには、木材の削りだしや薪割りができる、丈夫鋭い刃を持つことが求められます。

また、ナイフには、炭素鋼ステンレスといった素材の違いもあるので、これも考慮する必要があります。

では、まずナイフの形状の種類から見ていきましょう!

ナイフの形状の種類は?

ナイフには、シースナイフフォールディングナイフマルチツールといった種類があります。

それぞれを詳しく見てみましょう!

シースナイフとは?

シースナイフとは、手で握るの部分と刃の部分が固定されて一体化されていて、シース(ケース)に入れて持ち運びができるものです。

シースナイフには、フルタングという種類があり、ブレードの部分を持ち手の部分で挟み込むような構造になっているものがあります。

中央を貫くようにブレードがついているため、ブレードが折れにくく、キャンプで薪割りの作業を行いたい方に適しています。

このナイフは、刃に使われている素材が持ち手の中にも使われているため、少し高価ですが、とても丈夫なので、僕もこのタイプのナイフを使っています。

▲シースナイフのイメージ

フォールディングナイフとは?

フォールディングナイフとは、ナイフの持ち手と刃の継ぎ目が可動式になっていて折りたためるタイプのものです。

このタイプのナイフは、可動式の部分があり、刃を収納するスペースが持ち手部分にあることから、シースナイフより強度は落ちます。

しかし、ナイフ一つで、収納することができ、持ち運びに優れているので、コンパクトさを重視して、ガシガシ使うことのないという方には、オススメできる種類です。

▲フォールディングナイフのイメージ

マルチツールとは?

マルチツールとは、ナイフだけでなく、ノコギリやかんぬき、ドライバーなど様々な機能を一つにまとめた便利な道具です。これを一つ持っておくと、いろいろなことができます。

一つ持っておけばいざというときにも安心できると思います。

しかし、マルチツールだけでキャンプなどをするのは避けたほうが良いです。

マルチツールの機能性は非常に良いですが、一つ一つの部品が小さく、薪割りなどには適しません。

マルチツールは、いざというときのためのものにしておいたほうが良いと思います。

▲マルチツールのイメージ

ナイフの刃の形状の種類は?

ナイフの形状の種類を見てきましたが、今度は、ナイフの刃の形状についてみていきましょう!

ナイフの刃には、大きく3種類の形があります。

ユーリニティーポイント

ドロップポイント

グリップポイント

それぞれ得意としている分野があるので、皆さんに合ったタイプを見つけてみてください

ユーリニティポイントは最初の一本に最適!

ユーリニティポイントは刃の背から先端にかけて緩やかにカーブしている形状で、いろいろな用途で使えます。

焚き火では、薪割り(バトニング)の際に、このタイプのナイフだと非常にやりやすいです。

また、初心者も含め多くの人が使いやすいので、最初の一本はこのタイプが良いと思います。

僕のナイフもこのタイプです。(1本目にしてはやたら高いものを買ってしまいました)

▲最初の一本にオススメの形のナイフ ユーリニティポイント

▲僕のナイフ(諭吉さんが数人飛んでった(笑))

ドリップポイント

ドリップポイントは、刃の背から刃の先端までカーブして曲がった形状をしています。

このタイプのナイフは、狩猟のときに獲物の皮をはぐ際に役に立つ形状をしています。

このナイフのデメリットとして、バトニングをする際に、刃の背の部分をたたいても、カーブしているため、力がうまく伝わりにくい点です。

そのため、焚き火をするときなどでは、ユーリニティポイントとドロップポイントでは、ユーリニティポイントがオススメです。

▲ドロップポイントのナイフのイメージ

グリップポイント

グリップポイントは、刃の背の途中部分から先端にかけて反った形状をしています。

個の形状の刃は、刺したり細かい作業をしたりするときに便利です。

ただ、先端が尖っているため、強度がやや低いので、バトニングは避けたほうが良いです。

ナイフで木材を細かく加工したいといった際によく使えます。

▲グリップナイフのイメージ

ザ・ナイフといった形状でとてもかっこいいですよね(#^.^#)

ナイフの断面の違いは?

ナイフには、断面の違いがあります。

この違いは、のちに紹介するホーニングの方法にも影響するので、しっかり考慮する必要があります。

ナイフの刃の断面は3種類あります。

⑴フラットグラインド

フラットグラインドは、一般的な刃の断面で、刃の断面がV字型になっています。

このタイプは、と石で研げるので、とても簡単です。

▲フラットグラインドのイメージ

⑵コンベックスグラインド

コンベックスグラインドは、刃の断面が膨らんでいて、ハマグリ刃ともいわれています。

この刃のタイプは、刃先まで、⑴フラットグラインドより厚みがあるので、丈夫です。

僕もこのタイプの刃を使っています。

この刃になるようにするには、革砥でストロークして研ぎます。

革砥とは、刃物を研ぐために使う革のことです。

この革砥に専用のコンパウンドという研磨剤を塗ってストロークすると研げます。

詳しくは、また記事を書いていきますので、少々お待ちください('◇')ゞ

▲コンベックスグラインドのイメージ

⑶ホローグラインド

ホローグラインドは、刃の断面が内側にえぐられているような形状をしています。

刃先が薄くなるので、切れ味は上がりますが、その分、強度が劣ります。

切れ味を求める方には、ピッタリのタイプの刃です!

▲ホローグラインドのイメージ

ナイフを削るときにするべきもう一つのこと

ナイフを削るとき、フラットグラインド、コンベックスグラインド、ホローグラインドで研ぐことともう一つ、マイクロベベル(糸刃)というものをつけるとよりよくなります。

マイクロベベルとは、刃先1㎜ほどの小さな刃です。

この刃をつけると、刃こぼれなどを防ぐことができます。

マイクロベベルは、と石に対して45°ほどの傾斜をつけてストロークするとつけられます。

ナイフの刃の素材は?

ナイフの刃の素材には、ステンレスと炭素鋼の大きく2種類があります。

ステンレスと炭素鋼の大きな違いは、錆びやすさです。ステンレスは比較的錆びにくいのですが、炭素鋼は錆に弱いため、メンテナンスを心掛ける必要があります。

では、ステンレスの刃と炭素鋼の刃のメリットとデメリットを比べてみましょう

ステンレス

メリット

・ある程度の硬度と粘りがある

・錆に強い

・比較的安価

デメリット

・切れ味が炭素鋼に劣る

ステンレスの刃は、メリットが多く、とても実用的です。

キャンプでは、けっこうガシガシとナイフを使うので、切れ味を求めすぎると、刃こぼれの原因になります。

なので、デメリットにある、切れ味の劣りは、あまり気にならないと思います。

炭素鋼

メリット

・硬度と粘り気があり、切れ味が良い

・刃欠けになりにくい

デメリット

・錆に弱く、メンテナンスが欠かせない

炭素鋼のナイフの最大のメリットは切れ味が非常に良いことです。

しかし、錆びに弱いため、初心者の方や、キャンプへ行く頻度がそこまで高くない方には、錆びさせてしまうリスクが大きいので、あまりオススメはしません。

▼ナイフの素材の選び方

ナイフの刃は、
錆びさせたくなければステンレス
切れ味求める炭素鋼

いかがでしょうか?

皆さんに合ったタイプのナイフはわかりましたか?

僕が一番オススメするのは、

①シースナイフ

②ユーリニティポイント

③ステンレス

④コンベックスグラインド(ハマグリ刃)

の組み合わせです。

初心者の方はもちろん、いろいろな方が使いやすく、焚き火の際に最も使えると思います。

そして、デザインですが、本当にこれは人それぞれです。

木目のグリップや動物の骨などをグリップに使っているナイフもあります。

自分の好きなデザインを選んでみてください

それでは次は、ナイフの入手方法についてお話します~

ナイフの入手方法は?

ナイフの入手方法は、いくつかあります。

例えば、ネット通販で購入する方法、お店で購入する方法、作っているメーカーから買う方法(これをする人はほぼいない)があります。

僕が一番オススメするのは、お店で購入する方法です。

ネットで購入する方法はとても簡単で、いろいろな種類があると思います。

しかし、現物を見ないと、わからないことがたくさんあります。 

例えば、刃の断面の形や、グリップの木目などです。

刃の断面が自分の望んでいたものと違うと研ぎ方も変わり、うまく扱えないかもしれません。

グリップに木材が使われているナイフは、一本一本木目が違うため、自分の気に入る木目かがわかりません

ですから、やはり、現物を見るためにもお店で買うことをオススメします。

僕も自分のナイフは、お店で買いました。

お店で購入するメリットはほかにもあります。

僕の場合、初めてのナイフを購入するときに、ナイフの扱い方の注意やバトニングの方法や注意点、メンテナンスの仕方などを教えていただきました

こういったことは、ネットショッピングでは難しいので、お店で見て、購入するのが一番良いと思います。

ナイフを買った後にすることは?

買ったナイフが手元に来て最初にすべきことは?

念願のナイフを手に入れた後、一番最初にすることがあります。

そのナイフが、たとえステンレスであったとしても、錆びる可能性があるので、錆びへの対策をとる必要があります。

この錆び対策の前にナイフを研ぐ作業を行ってもよいですが、箱出しの状態で切れ味に問題がなければやらなくて大丈夫です。

▼では、錆びの対策の方法の手順です。

ナイフの錆び対策の手順

1⃣ ナイフの水分や汚れを落とす

 まず初めに、ナイフについている水分や汚れを取り除きます。この時に用いるのが、ピカールなどの液状金属みがき剤です。これを使って磨くと、液体が黒色に変色していきます。これは、汚れが取れているサインです。1回磨けば十分きれいになります。

2⃣ ナイフにオイルを足す

 次にナイフをコーティングするようにオイルを塗ります。1⃣の作業が終わった状態だと、刃に、何もついていない状態なので、さらに錆びなどの汚れが付きやすくなっています。なので、油分で刃をコーティングしましょう。この時にオススメのオイルは、ツバキ油です。ツバキ油は、乾燥しても固まらなく、酸化しにくいのでオススメです。

3⃣しばらく使わないのなら、半紙などで包んでおく

2⃣が終わったら、飾るなり、使ってみるなり自由ですが、次のキャンプまで時間があるときなど、しばらく使わないなら、半紙などの紙で包んでおくとさらに安心です。錆は、水分などによって引き起こされるので、その水分を半紙で吸収するイメージを持ってもらえるといいと思います。(習字で使い終わった筆を洗って、半紙でくるむのと同じこと)

ナイフの手入れ方法は?

ナイフの手入れ方法は、ホーニング(ナイフ研ぎ)と、錆びの防止の大きく二つです。

錆の防止は、前述の通りで良いです。

では、ホーニングの方法を見ていきましょう

ホーニングの方法は?

ホーニングは、ナイフの断面の形によって変わります。

フラットグラインドホローグラインドは主にと石を使って研ぎます。

と石は、乾式水と石の二種類あります。

と石で研ぐ方法は、人それぞれなので、決めつけはできませんが、基本的に左右対称の角度になるようにまっすぐ研げば大丈夫です。

自分流の研ぎ方を追求していってみてください。

コンベックスグラインドは、革砥というものでストロークして研ぎます。

革砥とは、刃物を研ぐために使う革のことです。

この革砥に専用のコンパウンドという研磨剤を塗ってストロークすると研げます。

さいごに

さいごまでご覧になっていただきありがとうございました。

ナイフのことを語ると止まらなくなりそうなので、簡潔にまとめてみました。

今後、ナイフの使い方や使うときの注意点をまとめた記事も書いていきたいと思います。

どうぞこれからもよろしくお願いいたします。

おまけ

ナイフは、決して安価なものではありません。

ものによっては、一生一緒に使っていくことになるものもあるでしょう。

ですから、ビビッと運命を感じたものを購入して使ってみてください!

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