目次
着火の仕方は?
準備するものは?
着火をするときに必要なものは、火をつけるものと、ティンダー(火口)、燃料となるものが必要です。これらの具体的なものを紹介していきましょう!
火をつけるもの
火をつけるものとして挙げられるのが、ライター、マッチ、メタルマッチ(ファイヤースターター)、火打石などです。
メタルマッチとは、マグネシウムなどの金属を用いて火を起こすもので、火打石とは、火打金(ひうちがね)を打ち付けた時の火花で火をつけるものです。
▼メタルマッチの使い方の記事です!
ライター・マッチは使いやすい。メタルマッチ・火打石は難しいけど便利
ライターやマッチはとても扱いやすく、簡単に火をおこすことができます。
しかし、水に弱いため、使いたいときに使えないことがあるかもしれません。
この弱点を解決できるのが、メタルマッチや火打石です。これらは、ティンダー(火口)が必須です。
火をつけられるようになるには何回も練習する必要がありますが、メタルマッチや火打石で火を起こせるようになると、ライターやマッチが使えない状態でも火をおこせるという自信や安心が生まれると思います。
ティンダー(火口)となるもの
ティンダー(火口)として挙げられるのが、ティッシュ、ほぐした麻ひも、チャークロス(炭化させた布)、フェザースティック(ナイフで細く薄く削って火が付きやすいように加工した木の棒)、ピッチスティック(松のヤニが多くある木の部分)、シラカバの樹皮、杉の枯葉などです。
ティッシュやほぐした麻ひもはメタルマッチにオススメ
メタルマッチを用いる場合は、ティッシュやほぐした麻ひもがオススメです。
特にティッシュは、メタルマッチのマグネシウム片を受け皿のようにしてくれるので、とても着火が楽です。
ほぐした麻ひもは、持ち運びにとても便利で、簡単に火を大きくすることができます。
個人的には、ティッシュのほうが扱いやすいですが、持ち運びを考えて、いつも麻ひもを使っています。
チャークロスは火打石にオススメ
火打石を用いる場合は、チャークロスに火をつけるのが圧倒的にオススメです。
ただし、チャークロスにひがついても、炎になるわけではないので、火のついたチャークロスから、ティッシュやほぐした麻ひもに火を移す必要があります。
この作業は、結構面倒ですが、火の子育てのようだと、好きな方もいらっしゃいます。
僕は、得意ではありません(笑)。
シラカバの樹皮や杉の枯葉はライターやマッチにがオススメ
シラカバの樹皮や杉の枯葉は、非常に多く油分を含んでいるので、ライターやマッチで一度火をつけると、比較的長く、黒っぽい煙を出して燃えます。
杉の枯葉は、多くのところで見かけるため、非常に役に立ちます。
一方、デメリットとして、メタルマッチや火打石では、火力不足で火が付きにくいという点が挙げられます。
ですから、シラカバや杉の枯葉は、ライターやマッチで火をつけたいときや、焚き火の最初のほうに火力を上げるために加えるなどの用途で使用するとよいと思います。
燃料となるもの
焚火をするにあたって、燃料となる炭や薪は必須のアイテムです。
炭は、比較的多くのお店で売られていることが多く、近くのスーパーで購入できる炭で十分です。
ただ、炭の種類は把握しておいたほうがいいでしょう。
炭には、バーベキューなど、火力を重視するときに使う、白炭(備長炭が含まれる)、長時間火がついていてほしいときに使う、オガ備長炭、成形木炭(炭の真ん中に穴の開いているもの)があります。
それぞれの目的に合わせて炭を選んでみてください。 僕は、成形木炭を使っています。
この炭は、火が付きにくいという短所はありますが、長時間、安定していい火を作ってくれるので重宝しています。
炭以外の燃料として、薪が挙げられます。
薪は、キャンプ場などでも購入でき、比較的簡単に入手できます。また、購入以外にも、自分で拾ってそれを薪にして燃やす方法もあります。
薪を拾うときには、いくつかポイントと、マナーがあります。
薪を拾うときは、乾いている薪を中心に、テントの近くを歩きながら拾うのが効率的です。
ブッシュクラフトや、森林の多いキャンプ場などでは、立ち枯れしている木を焚き木として使うのが最も楽で、適材になります。
立ち枯れしている木は、地面の湿気を吸収しておらず、良質な薪になります。
立っている木を押してみて、簡単に倒れたら、立ち枯れしている木であることがわかります。
火の育てかたは?
火は育てるもの… 子育てと同じ!
焚き木の整理のしかた
焚き火あるあるで、焚き木をきちんと整理していないまま火をつけて、追加したい薪が見当たらず、火を大きくできない、、、ということがあります。
焚き木の太さによって使うタイミングが変わるので、大まかに4つほどの太さのグループ分けをするとよいでしょう。
① 鉛筆の芯ほどの太さの細い枝 5mm程度
② 小指の太さほどの枝 1cm程度
③ 親指ほどの太さの枝 2~3cm程度
④ OKサインの輪ほどの太さの枝 5cm程度
薪の継ぎ足しかた
グループ分けをした薪で、焚き火をしていくときに、どういう火の時にどの薪を追加すればいいかをお教えします。
ⅰ 着火する
ⅱ その火を絶やさないように、細い枝(鉛筆の芯くらいの太さ)で火力を増させる。
ⅲ 火力の増したところに少し太い木(小指くらいの太さ)で少し火を大きく安定させる。
ⅳ 火が落ち着き始めたら太い木(親指くらいの太さ)でさらに安定させる。
ⅴ 火が消えないように大きい木(OKサインの輪の太さ)を追加しておく。
ⅵ 火が弱くなってきたらⅳ、ⅴを繰り返す
このパターンがメジャーです。
ここで気を付けておくところは、太い木や大きい木は、一度入れると、長時間燃え続けるため、鎮火させる時間を逆算して調整していくことです。
また、焚き火では、円錐形に近いような形で焚き木を積み重ねながら燃やしていくときれいな焚火になります。
③鎮火の方法と後片付けの注意点は?
鎮火で水を焚き火台にかけるのは禁物!!
焚き火では、焚き火台を使って焚き火をすることが多いと思います。
焚き火台のほとんどは金属製です。金属は、急激な温度の変化に弱いため、火を消すために水をかけると、焚き火台に亀裂が入る恐れがあります。
そのため、焚き火を鎮火させるときは、基本的に何もしません。
つまり、放置です!焚き火は、燃料がなければ自然に鎮火できます。
とはいっても、やはり、この方法では、鎮火まで時間がかかるので、僕がよくやるのは、燃えているものを横に広げる方法です。
焚き火では、円錐形になるように焚き木を積み重ねていくとよいので、その逆の、燃えているものを横に広げてあげると、早く燃え尽きてくれます。
焚き火で出た灰などはフィールドのルールに従おう!
焚き火の後片付けは、僕は、灰(温度が下がっている状態のとき)を水でまとめて土に撒いています。
灰は、土壌の栄養になるので、灰を撒いても環境に影響はありません。
ちなみに野焼きや焼き畑農業はこの仕組みを利用しています。
ただし、灰の処理は、フィールドによって変わるので、一概にこの方法がいいとはいいとは言えませんが、灰を撒くのが禁止されていなければ、僕はこのように処理しています。
まとめ
着火の仕方
着火で準備をするものは、火をつけるもの、ティンダー(火口)となるもの、燃料となるものです。
火をつけるものには、ライター、マッチ、メタルマッチ(ファイヤースターター)、火打石などが挙げられます。自分に合っているもの、コンディションなどでどれを使うかを考えてみましょう!
ティンダー(火口)となるものには、ほぐした麻ひもやフェザースティック、ティッシュ、チャークロス、ピッチスティックなどの加工したものや、シラカバの樹皮や杉の枯葉などの油を多く含んでいる自然のものがあります。
ティンダーは、種類によって用途が変わってくるので、火をつける道具に合わせたものを使っていきましょう!
燃料となるものには、炭や薪などがあります。
炭は、ガスバーナーでの着火をお勧めします。また、炭にはいくつか種類があり、用途によって使い分けるといい火になります。
薪は、購入する方法と、自分で拾って集める方法があります。
購入する場合は、特に問題はありませんが、自分で拾う場合は、テントの近くを歩きながら拾っていくと効率的です。また、立ち枯れしている木を見つけると、よく乾燥しているため、いい薪になります。
火の育て方
薪の整理の仕方
薪は、4種類に太さでグループ分けをしておくと、薪の追加が楽になります。
火のコントロールの仕方
火を大きくしていくには、追加していく木の太さを細いのから太いのにしていき、火の大きさを維持していくには、太く大きな木を追加しておく方法をとるとよいです。
鎮火の仕方
鎮火をするときに、熱い焚き火台に水をかけて鎮火させることは厳禁です。
鎮火させるときは、基本的に何もせず、火が消えるのを待ちます。
この時、燃えているものを平たく伸ばすと、空気と触れる面積が増えて早く燃え尽きてくれます。
燃え尽きた後の灰などは、水を含ませて土に返すと、土の栄養となるのでお勧めします。ただ、この点は、フィールドによって異なることがあるので、一概に正しいとは言えないのでご注意ください。
最後に
最後までご覧になっていただき、ありがとうございました。
皆さんの焚き火ライフがよりよくなってくれればうれしいです。
これからも記事を更新していきますので、よろしくお願いいたします。
最後までご覧になっていただきありがとうございます。これからも焚き火に関する記事を投稿していこうと思います。今後ともよろしくお願いいたします。
最高の焚き火を作って癒されましょう!